【大幅加筆中】クール男子の取扱説明書
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「今井ー!練習行くぞ!」
「えー……」
体育祭前日の放課後。
校舎の廊下には放課後特有のざわめきが漂っているのに、私の視界の中心はずっと今井くんに固定されていた。
種目を決めたあの日以来、リレーの練習があるのに、ずーーーっと来ていない。
「前日くらい来いや!!」
「めんどくさい」
でたよ、今井くんの「めんどくさい」発言。つい、「そういうところが可愛いんだよな……!」と心の中で叫んでしまいそうになる自分がいる。
私は、今井くんとクラスメイトの竹田くんの会話を小耳に挟みながら、こっそりスマホを取り出した。
もうすぐ……くる……!!!
くる、とは、今井くんがぷくっと頬を膨らませる瞬間のこと。昨日も、練習に来ず竹田くんとじゃれているときに頬を膨らませた仕草を見て、胸の奥から熱いものが込み上げた。
相手が男の子なのに、あのクールな今井くんが……可愛すぎる!!心臓がぎゅんと跳ねて、息をするのも忘れそうになる。