【大幅加筆中】クール男子の取扱説明書









「いちについて……よーい」



────────パンッ!!!


待ちに待っていたわけじゃないのに、心臓がバクバク鳴る。借り物競争のスタートだ。

まずは50mを全力で走らなきゃいけない。足が重く、息が上がり、心臓は耳元でドンドンと音を立てる。手のひらの汗で、紙が滑りそうで怖い。



「ハァッ……ハァッ……まっ……て……」



50mって、こんなにきつかったっけ!? 

私は必死に前を見て、走る足を動かす。


ふと視線を前に向けると――



「どぇぇっ……!?」



私以外の5人が、もう前に出ていた。

えっ……ちょっ……今、私最下位!? 

1位の子はもう紙を拾い、お題の物を探して走っている。



「ちょ、私も急がなきゃっ!!」



全速力で走り、やっと紙を拾った。

その文字を見た瞬間、全身が凍りつく――



< 63 / 72 >

この作品をシェア

pagetop