【大幅加筆中】クール男子の取扱説明書
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「いちについて……よーい」
────────パンッ!!!
待ちに待っていたわけじゃないのに、心臓がバクバク鳴る。借り物競争のスタートだ。
まずは50mを全力で走らなきゃいけない。足が重く、息が上がり、心臓は耳元でドンドンと音を立てる。手のひらの汗で、紙が滑りそうで怖い。
「ハァッ……ハァッ……まっ……て……」
50mって、こんなにきつかったっけ!?
私は必死に前を見て、走る足を動かす。
ふと視線を前に向けると――
「どぇぇっ……!?」
私以外の5人が、もう前に出ていた。
えっ……ちょっ……今、私最下位!?
1位の子はもう紙を拾い、お題の物を探して走っている。
「ちょ、私も急がなきゃっ!!」
全速力で走り、やっと紙を拾った。
その文字を見た瞬間、全身が凍りつく――