Heaven~第一章~
獅朗は立ち上がり「椿も一緒だ」と私を見つめる。


「私も?」

「あぁ」

「え~これで帰れるんじゃないの?」


初めから帰すなかったんじゃん。


「下で大志を待たせてる」


嵐が言うと真澄が私の手を離しまたソファーに座った。


「気をつけてね」

「行かないの?」

「何~俺も一緒が良いの?」

「違うよ……」


コイツは女なら誰でも良いのかよ……

ニコッリ笑う真澄に「キモッ」と言って視線をそらした。


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