STRANA ~私と貴方で過ごした記憶~
扉を開けたとたん、私は呆然としてしまった。



「 なに…これ… 」



私の目の前には信じられない情景が広がっていた。


そこは誰かが住んでいた形跡のない、殺風景な部屋。


唯一ある家具は固定家具のキッチンのシンクのみ。



「 なにがどうなってるの…? 」


「 ほら、だからいったでしょ? 」



マリーは困惑している私に言った。



「 ねぇ教えて!アマリリスはどこにいったの?

貴方は隣に住んでるからわかるでしょ!? 」



私はマリーの両肩を掴んで言った。



「 ちょ、ちょっと、落ち着きなさいよ!

アマリリスなんて子本当に知らないわ! 」



まさか…マリーはアマリリスの記憶をなくしてるの…?



「 おーい!なにしてるのー? 」



そんな私たちから少し離れたところで声がした。
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