地味子とアイドルなやつら
よく分かっていない様だから、

「なんか毎日おんなじことの繰り返しじゃん。だから新しいことないかなって!」

と、付け足した。





「さとちゃん、
またずいぶんいきなりだね。」


そりゃそうだよ。今思い付いたんだもん。

僕がそう言うと、彰は何か考え始めた。




























しばらくたって

「ごめんなんも思い付かなかった。」

と、無駄な時間を過ごし、それに腹が立ち、みぞうちに一発かましてやった。


「ちょっ、マジで俺の扱い酷くない?
みぞうちはないよぉー。」

そう言って、少し涙目になっていたことをあえて気にしない。


「だってムカついたから。」


「酷い!酷いよさとちゃん!!」


「あぁ~!煩い。ホント面倒なんだけど。」


「うわぁーん、柊
智、智がいぢめるぅー。」


「.....」


柊は終始無言だったが、この男にはなにも通じなかった。


「いやぁー!!柊まで無視するぅー!!」










果たしてこの男に、黙る
という言葉は無いのだろうか?























否、無いだろう。













「今、さとちゃんまた酷いこと思ったでしょ。」





こいつエスパーか!!?



ホントに鋭い。


「あっ、ところでさ面白いこと思い出したんだけど。」


嘆いていた彰が急に話題を振ってきた。
話すのは結構めんどくさいが、面白いこと、という言葉に一応耳を傾けた。


「知ってる?冷血才女、如月 雪(きさらぎ ゆき)の話。」








如月 雪



彼女の話はよく聞いてる。
と言うよりも噂がほとんどだが。


「あの、地味で、ブサイクで、色気がなくて、おまけに僕よりも成績が低くて変な対抗心を燃やしてるっていう
あの如月のこと?」


たぶん、彰の如月と僕が思った如月が一緒か、念のため確認した。


「うん、その如月。
何でも昔と全く別人だった、
ていう噂があるんだけどさ。
てか自分大好きだよね。智。」


「だって僕可愛いでしょ?


てかなにそれ?別人ってどんな感じに?」


「なんか無茶苦茶明るくて、友達たくさんいて、しかもモテてたらしい。」



今と真逆じゃん!!
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