怖い短編集
私は今でも、

事故があったあの日のことを

鮮明に思い出す。






未来ちゃんが海で

行方不明になり、

未来ちゃんのお母さんは、

ものすごい形相で私を責めた。






「陽子ちゃん、

どうして未来は、

海で溺れてしまったの?




未来は、それほど泳ぐのが

得意ではないから、

あれほど海で

泳いではいけないって

言ってきかせていたのに……。

どうして?」






私は子供ながらに、

自分がとんでもないことを

しでかしてしまったと思った。






もしも私が、未来ちゃんに

「海で泳ごう」なんて

言わなかったら、

未来ちゃんは海で溺れて、

行方不明にならずに

すんだのに……。
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