怖い短編集
いくら嘘をついてもいいから、

その場だけをしのごうと、

私は子供ながらに考えていた。






本当のことを知っているのは、

私と未来ちゃんだけ。






だったら私の嘘は、

決してバレない。






だってもう、

未来ちゃんは……。






私は、

私を責める大人たちの目が

怖かった。






未来ちゃんは

海で溺れて死んでしまった……。






それも私が未来ちゃんに

「海で泳ごう」って

言ったせいで……。






でもそんなことを

私は誰にも言えるはずが

なかった。






もしもそんなことを言ったなら、

私は……。
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