怖い短編集
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「お母さん、

恵梨奈が帰ってくるのが、

遅くないかしら?




もう午後の5時を過ぎてるって

いうのに……」




私は、

居間の窓から遠くを見つめ、

恵梨奈の姿がないことを

たしかめた。




自分たちの家にいるときは、

恵梨奈の帰りが、

こんなに遅くなることは

ないのに……。






私は不安になって、

お母さんの顔を見た。






「本当に帰りが遅いわね。




恵梨奈は大丈夫なのかしら?




道に迷ったり

していないのかしら?






心配ねぇ」






昼間まで晴れ渡っていた空は、

いつの間にか鉛色の雲に覆われ、

今にも雨が振り出しそうだった。






「お母さん、私、その辺まで

恵梨奈を探しにいってくるわ。




今にも雨が振り出しそうだし、

恵梨奈のことが心配だから……」
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