怖い短編集
私の顔が、海の中に沈み、

私は息ができず、

海水を飲み込んだ。






私は海面の上に

顔を出そうとしたが、

私の足を引っ張る力は強く、

私の体はさらに

海の深いところへと

沈んでいった。






私は呼吸ができず、

パニックになりながらも、

青く澄んだ海の底に目をやった。






〈 未来ちゃん! 〉






私は、

海の底にいるその人影に驚いて、

思わず目を見開いた。






私の両足を海の底へと

引っ張るのは、

25年前と変わらぬ姿の

未来ちゃんだった。






私は25年前の出来事が、

再び、鮮明に思い出され、

私の頭の中を駆け巡った。
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