怖い短編集
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「陽子ちゃん、助けて。




私、足がつって、

上手く泳げない!




た、助けて!

助けて!」






「未来ちゃん、落ち着いて。




ちゃんと泳げるから。




上手く泳げるから……」






「た、助けて!



く、苦しい。



は、早く!



陽子ちゃん、お願い!



たす、け、て……」






「未来ちゃん、

もう少しだけ頑張って。




私、助けを呼んでくる。




すぐに大人の人を

連れてくるから……」






「た、す、け、て……。



くる、し、い……」





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私は息ができず、

苦しさにもだえながら、

昔の記憶を辿っていた。






あのときの未来ちゃんは、

今の私と同じ気持ち

だったのかしら?






未来ちゃんは、苦しくて

自分の死を意識したとき、

最後に何を考えていたのかしら?






未来ちゃんは、

私を憎んだだろうか?






未来ちゃんが、

私たちの前に現れたのは、

25年前の復讐なのかしら?
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