怖い短編集
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




私が目を覚ましたのは、

病院のベッドの上だった。






私は目を覚まし、

ベッドの脇に座っている

母を見て、

私は自分が

助かったことを知った。






「陽子、やっと気がついたのね。




あなた、海で溺れかけたのよ。




もう少しで、

死んでしまうところだったのよ。




陽子、どうしてあなたが、

海なんかに……」






私は母の言葉を聞きながら、

一番大切なことを思い出した。






「お母さん、恵梨奈は……、

恵梨奈は無事なの?」






私はその言葉を口にしたとき、

心臓が止まる思いがした。






もしかしたら恵梨奈は、

あの海で、

あのまま溺れて

しまったのでは……。
< 216 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop