怖い短編集
「未来ちゃん、ごめんなさい。




私はもう、未来ちゃんとは

遊べないわ。






私たちがいつも一緒だった

あの頃から、

もう25年も経っているの。




私は未来ちゃんを

忘れたことはなかった。




でも未来ちゃん、

私たちはもう、

一緒にはいれないの。




私たちは別々の世界に

いるのだから……。




私には今、家族がいるの。




だから未来ちゃん、

ごめんなさい。




私は、帰らなくては……」






私がそう言うと、

未来ちゃんは

さみしそうに笑った。




未来ちゃんはきっと、

あの日のまま、

ずっと私のことを

友だちと思っていてくれたのかも

しれなかった。






もしも私たちが、

あの日に戻れたら、

私たちは今でもずっと、

友だちでのままで

いられたのかしら?




私がそんなことを思ったとき、

未来ちゃんの体が

フッと私の前から消えさった。
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