笑う門には福来たる!!
三人寄れば文殊の知恵
寒さに震える土方と沖田

「どうぞ!火にあたったらええわ」

「ううううう~ありがとう!!」

「おう、すまねぇ」


呆れ顔で二人を見る君菊


「そんなに寒いやったら、こんでええし」

「いや~日課だからな?」

「そうそう!!君菊に会いたいって
土方さんがうるさくて!!」

「暇なの?」

「んな訳ねぇだろ!!」

「毎日、来なくていいのに…」



昼間、部屋にあげて貰うことにした為

毎日会いに来ているのだ



「もうすぐ年が明けるな」

「そうですねぇ~あっという間に
京に来てから、一年ですね!!」

「江戸…どんなとこやの?」


珍しく、質問をしてきた


「賑やかだよ!」

「人が多いし、活気があるよ!大阪も凄かったよね!?」

「そうだな
おめぇ、江戸に何しに行く予定だったんだ?」

「あーー吉原?ってとこに行こうかと…
芹沢さんが、危ないからやめろって言うし
諦めたけど」

「芹沢さん、お手柄」

「吉原ってのは、女が体を売るとこだよ
京の島原と違い、客は男だけだ
食事を楽しんだりしねぇし、仮初めの色恋を楽しむようなとこだな」

「へぇ~ それで、反対された訳か」

「着物脱がされたら、困るもんね?」

「ほやなぁ~ ふぅ~」


君菊が煙を吸い吐く


「変わった匂いの葉だな?」

「お客はんからもらったんどす」

「ちょっとくれ」



君菊から煙管を取り、一服


「こりゃ上等だな」

「そうどすか」

「べぇ~ そんなのどこがいいの?」

「総司は、お子様だからな」

「君菊より、年上なんです!!」

「一つだろうが!!」

「一つなんて、変わらしまへんえ
あっ!そや!
明後日、正月!休みやの
家に顔出すけど、その後、初詣行かへん?
こちらで初めてやろ?」

「行く!!わぁ!!嬉しい!!」

「そうだな!君菊に案内してもらうか!」

「ほな、迎えに行きます」






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