王子な秘書とシンデレラな御曹司

彼は自分の上着を乱暴に脱ぎ捨て
指先で私の頬を撫でた。

魔法にかけられたように
私は身動きできない。

「僕にキスした?」

指先は流れ
私の唇をもて遊ぶ

「僕がソファで寝てる時、そっとキスしたでしょう」

あ……バレてた。

「嬉しかった。押し倒してそのまま抱きたかった」

「ごめんなさい」

「でも、僕もその前に雅さんにキスをした」

「え?」

彼の手が私のドレスにかかり
慣れた手つきで脱がせ始める。

恥ずかしくて胸元を隠そうとするけれど
強引にその手は私を捕まえた。

「車で送った時、熟睡してたから食べちゃった」

「食べちゃった……って」

「美味しかった」

スッと彼の手が遠慮なく伸び
素肌の私の胸に重なり身体が敏感に反応する。

「会食に間に合わなくなりそうで、自転車二人乗りしたの覚えてる?」

忘れもしない私のミス。

「雅さん。僕の背中で泣いてたでしょう。あれでもうヤラれた。この子をもう泣かせたくないって」

「啓司さん」彼の名を呼ぶと「今度は間違いなく呼べた」って顔を近づけキスを繰り返す。

「いつも全力で頑張って僕をサポートしてくれる雅さん。強がってるけど本当は弱くて可愛い女の子」

甘い甘いキスに

身も心も溶けてしまう。
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