王子な秘書とシンデレラな御曹司

よいしょっと、腰を半分上げて副社長からのプレゼントを手にする。

高級ブランドの可愛らしいピンクの手袋。

久し振りに女の子扱いされたのが嬉しかったな。

きっと私の友達とか後輩が、同じ目に合ったのなら
間違いなく私は目を吊り上げて、ハンパなく激怒してその男の元へ殴り込むだろう。

『人を傷付けて、遊んでんじゃないよ!』と……

『身体だけ欲しかったの?』と……。

あ、また泣けてきた。
いかんいかん。

そうならないのはなぜだろう。

好きになりすぎたせいかな。

いつも男前だけど
本当はお姫様に憧れていた私の夢を叶えてくれたから

怒りにならないのだろう。

ほら
自分で分析できるから大丈夫。

カレーも食べれるし。


大丈夫だよ私。

雅王子が泣いてどうする。

あと三ヶ月頑張らなきゃね。


三ヶ月……あれ?
三ヶ月どうのこうのって副社長に言われた気が……思い出せない。

もういいか
素敵な想い出をありがとう。

涙がまだ出るけど

ありがとう。






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