王子な秘書とシンデレラな御曹司
週末の二日間は大掃除。
身体を動かして部屋を綺麗にして
ほら気持ちも綺麗サッパリ……になる予定だったけど
まだ傷は深いのか
タメ息が多い私です。
気持ちを切り替え
月曜になり
「おはようございます」と出社。
「おはようございます」
優しい笑顔で迎えてくれる副社長。
大好きなその笑顔。
仕事仕事!
仕事に来てるんだぞ私!
雅王子よ自分を取り戻せ。
今日と明日の予定を確認し
副社長は最後の重役会議に朝イチで出席。
「コーヒーがポットに入ってます。よかったらどうぞ。あとこれを広報部の部長に渡してもらえますか?」
そう言いながら駆け足で部屋を出る副社長。
「わかりました」
書類を受け取りバタバタ急ぐ副社長を見送り、ゆっくり美味しいコーヒーを飲む為に先に広報部へおつかいに行こう。
部屋を出ると
ばったり嫌な女に遭遇。
今日も綺麗なクロワッサン髪でございますこと
市橋理香さんよっ!
「最近不調みたいね、あなたの所の副社長」
おーほほほほ……と、笑う姿はアントワネット様そのもの。
会った事ないけどさ。
「何か?」
いかにも秘書っぽく冷たく答えるけれど、市橋理香は鼻で笑う。
にわか秘書には出せない
プライド高々な高嶺の花オーラを
市橋理香はプンプン匂わせる。