王子な秘書とシンデレラな御曹司

次の日

待ち人 まだ来ない。

毎月毎月
『えーっもうきたの?めんどくさい』
来るたびにそんな悲鳴を心に上げて
『規則正しく来なくていいじゃん』と、気だるい身体で思っていた私。

バチが当たったか。
待ってると来ないもんだ。
情緒不安定のせいか体調も悪い。
朝から目まいと吐き気が少しある。

胸を押さえながら午後のお仕事。
今日は午後から重役フロアの女子は私だけ
秘書課の女子達は今日の新年会で着物を着るので、暗黙の了解で早退。

もちろん私も一応
期間限定の秘書課の女なんですけど、その連絡はもらってません。

嫌われてますから。
仲間外れですから。

仲間に入れてもらいたいワケではないが
こーゆー時、ちょっぴり寂しいのはナゼでしょう。

「雅さんも早退していいですよ」
社内の女子在席率が低いのを感じ、副社長が私に言う。

「いいんです。着替え持参してますので、ここからまっすぐ会場に行きます」

「そうですか……でも雅さん」

「はい」

「顔色が悪いです」
心配そうに言われてしまった。

「ちょっと風邪気味で」

「無理しないで下さい。新年会も欠席でいいんですよ、帰って休んで下さい」

「ありがとうございます」

「もう仕事はいいです。車を回します」

「大丈夫です」

「命令です」
きっぱり言われて副社長は車を手配した。

命令……偉くなったもんだな副社長。



< 156 / 245 >

この作品をシェア

pagetop