王子な秘書とシンデレラな御曹司
お言葉に甘えて家に一度帰り
新年会の時間までベッドで横になる。
新年会は欠席にしようかと考えたけど
家にひとりで居ると悶々としそうだし
副社長がきっとラストに重役たちと並び、短いスピーチを予定している。
それも心配で結局私は出かける準備。
ステージでコケたらどうしよう
俺様弟にバカにされたらどうしよう
スピーチの内容覚えてるんでしょうね
心配で胸がいっぱい。
華子様からもらったドレスが丁度いいんだけど、可愛らしく上品なピンクが注目になりそうで却下。
どうも雅王子のキャラじゃない。
素敵なドレスなんだけど
みんなビックリするだろう。
本当は
ピンクが好きで
女の子らしい
可愛らしい物が好きなんだけどキャラじゃない。
でも
副社長はそんな私を認めてくれた
女の子って認めてくれた
王子キャラの私をお姫様扱いしてくれた。
あぁもう!
涙目になってメイクが崩れる。
予定していた黒いハイネックのシンプルなワンピを着て、タクシーを拾って会場へGO。
車の中で体調の悪さをまた感じた。
胃が痛い。
吐き気がするかも。
今日は早く帰ろう。