王子な秘書とシンデレラな御曹司

グラグラと身体が揺れて
その最後の目に焼き付いた残像は

副社長がすんごい顔でステージから一直線に降りてきて
私の身体が崩れて倒れる寸前で受け止める。

「雅さん」
大きな声で私の名前を呼び
しっかりその胸に抱きしめる。

副社長
ダメだよステージ飛び出しちゃ
これから挨拶だよ
大事な婚約発表だよ。

「雅さん。大丈夫?すぐ病院に連れて行くからね」

やっぱり
あなたは私のヒーローだね。

懐かしいその匂いに包まれて
強い力でお姫様だっこされながら
私は泣きながらうなずいていた。

< 163 / 245 >

この作品をシェア

pagetop