王子な秘書とシンデレラな御曹司
グラグラと身体が揺れて
その最後の目に焼き付いた残像は
副社長がすんごい顔でステージから一直線に降りてきて
私の身体が崩れて倒れる寸前で受け止める。
「雅さん」
大きな声で私の名前を呼び
しっかりその胸に抱きしめる。
副社長
ダメだよステージ飛び出しちゃ
これから挨拶だよ
大事な婚約発表だよ。
「雅さん。大丈夫?すぐ病院に連れて行くからね」
やっぱり
あなたは私のヒーローだね。
懐かしいその匂いに包まれて
強い力でお姫様だっこされながら
私は泣きながらうなずいていた。