王子な秘書とシンデレラな御曹司
「生理痛ですね」
いとも簡単に言われてしまった。
「ストレスや心労で生理が遅れたのでしょう。その分、生理痛も重かったかもしれませんね」
こんな時間に急に来て
大騒ぎしてんじゃねーよバーカ。
言われてないけど
女医さんと看護師さんの心の声がヒシヒシと伝わってくる。
あぁ恥ずかしい。
すんごいカン違い。
穴があったら入りたい。
痛みも飛んできそう。
「じゃ子供は?」
後ろで副社長のマヌケな声が響く。
「デキてません」
冷静なる一言にズバッと斬られた私達。
この恥ずかしさ
立ち直れません。
二度とここの病院に来れないわ。
「まだ痛いでしょう。体調も悪そうだから点滴して帰りましょうね」
「ありがとうございます」
空いてる病室に案内され
スゴスゴとベッドに横になり
看護師さんに点滴を打たれて
やっと一息。
今までの悩みは
いったい
なんだったんだろう。
大きく息を吐いてると
副社長の表情のない顔が、ドアップで私に迫って来た。