王子な秘書とシンデレラな御曹司
副社長は華子様と順調だ。
ツーショットで食事などしているようだ。
四人で会ってた頃が懐かしい。
何で私まで一緒なの?って思いながらも、あれはあれで楽しかったかもしれない。
どんなチョコにしようか
温かいピンクの手袋を外して売り場の前に立つと、可愛いらしいチョコがいっぱいで目が迷ってしまう。
何をあげても喜ぶタイプだと思うわ。
御曹司なのに安い男だから。
キョロキョロとあちこち見ていて
ふと目に付いたのが
コーヒー豆の絵が描かれている白い五角形の箱。
珈琲チョコって書いてある。
カウンターの奥のお姉さんに話を聞くと
老舗のコーヒー屋さんが作ってるコーヒーを練り込んだ生チョコ仕立てで、コクと風味が魅力とか。
おし。これで決まり。
いい買い物できた。
それから社長にお見舞いのお礼として無難な高級チョコを買う。
高橋部長には総務女子で買うので、そこに混ぜてもらおう。
綺麗にラッピングしてもらい
店を出ると
粉雪が降ってきた。
都会に振る雪は
ちょっとだけ
切なくて儚く感じてしまうのは
今の心境のせいだろう。
早く
春になって
総務に戻りたい。