王子な秘書とシンデレラな御曹司
「妹は大学生だけど、でもね、さっき家に連絡したらね。やっぱり急だからみんな予定があるみたいで、全員そろってないかもしれないよ」
「それでもいいんです」
「だってせっかくここまで来て」
「雅さんの家を見て、育った地域を感じたい」
そっと微笑んで
片手を私の頬に寄せる。
啓司さん。
もう……大好きだよ。
オレンジ色した夕陽が水平線に沈む頃
私の家に無事到着。
灯りが着いてる。
お母さんはいるかも。
できれば出なくていいよ。
また改めて来るから。
ゴクリと生唾飲んで
「ただいまー」って玄関を開けると
両親と兄と妹
家族総出でお出迎え。
「何でみんな居るのよ!」
思わず玄関で叫ぶと
四人並んでニヤニヤしてる。
「お姉ちゃんが彼氏を連れて来るなら当然でしょう」
「早く紹介しなさいよ」
母と妹のニマニマ笑いが不吉。
「男らしいお姉ちゃんの選ぶ相手が見たいもん。きっとひ弱でお姉ちゃんのお尻に引かれ……てか……イケメン」
「あ……カッコいい」
私の後ろから啓司さん登場で、母と妹の顔つきが変わる。