だって、キミが好きだから。


なんだか、頭が痛くなって来た。


最近、ずっと考え事をしてるせいかな。



ーーズキン



痛っ。


血管が張り裂けそうなほどズキズキと強烈な痛みが走る。



立っていられなくなって、ふらふらと壁に体を預けるようによろめいた。



あ、あれ……?


なんだか目の前がグルグル回る。



「な、菜花……!?どうしたの?」



「おい、大丈夫か?」



閉じて行くまぶたに勝てなくて、意識がどんどん遠のいて行く。



「菜花!しっかりしろ!」



そんな声を最後に、意識はプツリと途絶えた。


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