だって、キミが好きだから。


「体調が戻ってたら……俺んち来ねー?」



「え?琉衣の家?」



「お、おう。嫌ならいいけど」



「嫌じゃない!行きたいっ!体調はもう大丈夫だから、琉衣の部屋を見てみたいな」



気分が沈んでいたけど、琉衣に会えると思うと一気にテンションが上がる。


病気のことも、琉衣といると考えなくて済むかもしれない。


明日は土曜日で、琉衣には会えないと思っていたから嬉しかった。



「わかった。じゃあ昼の1時頃迎えに行くから」



「うんっ!」



えへへっ。


嬉しいな。


初めての琉衣の部屋だ。


あたしは早速付箋に書いた。



『2016年 5月14日 土曜日 13時

琉衣の家に行くから

琉衣が迎えに来てくれる』



よしっ。


わかりやすいように机の上に貼って忘れないようにしよう。


大切な約束を忘れたくないもんね。


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