初恋の行く末
家のマンションに着いて急いでリビング内のソファーに直行。
電話を掛ける前にスポーツジムで汚れた衣類を洗濯機に入れている途中でスマホが鳴った。
慌ててスマホの着信画面を確認する。
"山中美保子"待ちに待った彼女からだ。
「もしもし?」
普段と変わらないように電話に出た。
「もしもし美保子です。い、今大丈夫?」
緊張している彼女がいた。
「大丈夫だけど。珍しいね。電話掛けてくれるなんて何かあった?」
電話が掛かってきて嬉しいけど彼女の様子に不安を感じた。
俺とは付き合えないとか断りの電話かもしれない?
つい用件を聞いてしまっていた。
「今たこ焼きの準備をしていて一人で食べるより小林さんと一緒に食べたいなと思って今日これからどうかな?」
思ってもいなかった誘いだった。
「たこ焼き?旨そうだね。ビールとか飲みながら食べたいね」
彼女と一緒に過ごせそうで嬉しい
「でも今日は家で仕事しないとならないからどうかな」
本当は仕事なんてないけれど素直になれない自分がいた。
彼女に対しての見栄なのかもしれない。
「じゃあ家に宅配しに行くよ。仕事で手伝える事があれば手伝うし少しの時間でもいいから会えないかな?」
予想もしていなかった彼女からの言葉に胸が躍った。
「あんまり構ってあげられないけどいいの?」
また見栄を張って忙しい俺を演出してしまったのだった。