初恋の行く末
翔との待ち合わせ時間は19時頃。
今日は業務が終わって行事の打ち合わせをしたので少し遅くなってしまった。
家に帰る時間はないので待ち合わせ場所近くのデパートのトイレに行き急いで髪を整え化粧を直す。
一旦家に帰れるかと思ったので服装はジーンズとカーディガン、スニーカーに大きめの鞄というカジュアルな格好になってしまった。
慌てて待ち合わせ場所の地下街の入り口前に行くと翔が紺のスーツ姿に布製のビジネス用鞄を持って立っていた。
スーツ姿の翔がより格好よく見えた。
まぶしい!いつもジーンズとかユルメのパンツが多いからスーツ姿にグッときてしまう。
こんな翔もいいかも!
急いで駆け寄り翔に。
「ごめんね。待った?」
と声を掛ける。
「今さっき着いたところ」
穏やかに微笑み掛けてくれた。
私は昨日の高橋との過ごした時間を思い出してしまい申し訳ない気持ちになった。
「夕食お勧めのお店ある?」
と翔に聞くと
「昨日スマホで調べてたらさ。美保子が好きそうなカフェ見つけて、ここどう?」
とスマホを見せてくれた。
「あ!スイートカフェだ。前に雑誌見てたらカレーの種類が沢山あって美味しそうだったお店だ!翔カレー好きだし丁度いいね!」
「へぇ。スマホでは飲み物とデザートが豊富と書いてあったから嬉しいな。」
と翔は満面の笑みを浮かべる。
可愛い。翔のこんな顔が沢山みたいな。
高橋と過ごした罪悪感もあって
「今度翔が嫌じゃなかったらカレーとデザート作ろうか?」
そう言ったらすっごく喜んで
「本当?じゃあさ。今週末俺の家で一緒にカレーとデザート作って楽しもうよ!と言っても俺料理上手くないから手伝いになるけど」
そう言いながら手を繋いできた。
「うん。そうしよう」
私も翔に合わせ同意をしてしまう。
今週末は家でゆっくり過ごしたかったが嫌とは言えない私だった。