初恋の行く末
取り敢えず居酒屋を出て俺の家に向かう事にした。
彼女は友達の家に泊まると言っていたしお互い合鍵は持たない主義なので大丈夫だ。
移動中のタクシーの中、少しでも頭を冷やそうと友美の事を考えるようにした。
付き合い始めから今に至るまでを思い出していた。
友美が笑った顔、笑いあって過ごした夜、初めての日どれも素敵な想い出ばかりだ。
当時の俺の囁きも聞こえない。
大丈夫。上手く山中をなだめられそうだ。
車はもう自宅前に止まってしまった。
大丈夫。大丈夫。と呪文のように唱える俺がいた。