初恋の行く末
彼女と一夜を共にして罪悪感と初恋が実った満足感を感じた。
そして今まで物足りなく感じていた充実感が満たされた。
彼女の何に対してそう思ったのか分からないが久々に感じた爽快さだった。
山中には、あの日以来連絡を取っていない。
取り敢えず満たされたし彼女も一夜だけで良いと言ったので会う必要はないと思ったからだ。
それに山中に会ってしまったら引き返せない気がするので敢えて連絡はしていない。
俺は友美と一緒に叶えたい夢の為に頑張っている。
山中に会い続けるとそれが壊されてしまうので止めた。
彼女に惹かれてはいるが…
山中に感じる危険な想いを封印する為に友美にプロポーズをした。
友美はポロポロと涙を溢し"嬉しい"と言って俺に抱きついた。
友美の幸せそうな顔を見てこれで良かったんだと思った。
今日は2人で披露宴に使用する物を見る為に出掛けた。
いつも移動は車だけど今日いく店は車を停める場所がないので地下鉄で出掛ける事にした。
友美は"久しぶりのデートだね"と喜んだ。
いつも車で出掛けるから地下鉄で外出は友美にとって新鮮なんだろうと思った。
2人で地下鉄に乗車し目的の店がある地下鉄の駅で降りようとしたら山中と目が合って驚いた。
彼女と一緒の所を見られた。
まずいな。山中に彼女の存在は伝えていない。
何も起こらないと良いが…
取り敢えず友美も一緒だから気付かれてはいけない。
平然を装い彼女を素通りして友美と歩き進めた。
山中の顔は見れなかった。