初恋の行く末
今日はいよいよ山中に会う日だ。
仕事を終え急いで待ち合わせ場所に向かった。
山中とは一度街中で待ち合わせをして、ゆっくり話が出来るカラオケ屋に移動をした。
ここなら個室だし人目を気にしないでいられる。
部屋に着いて山中に
「急にごめんね」
と言った。
「ううん。高橋に会いたかったし嬉しい」
山中はとっても幸せそうな顔をして言う。
今から山中を傷つける事話すと思ったら胸が痛んだ。
「実は話というのは予測がつくと思うけど俺彼女がいるんだ。黙っててごめん」
そう言って山中に謝った。
「この前地下鉄で見かけた人が彼女?」
と聞いてきた。
「うん。大学から付き合い始めてる」
正直に伝えた。
「そっか。でも私彼女がいても大丈夫だよ。高橋が暇な時に呼んでくれたら飛んでいくし会う時間少なくても大丈夫」
こんな事言われたら、せっかくの決心が揺らぐ。
「もう会うのは終わりにしよう。お互いに良くないよ」
こんな事本当は言いたくないが仕方がない。
「都合のいい女になってもいい。私の事好きじゃなくてもいい。ただ少しの時間だけでいい会いたい。お願い」
必死に懇願され続けて俺は
「山中バカだよ」
と言って泣きながら彼女を抱き寄せた。
抑えていた気持ちが溢れ出た。
もう止められない。
「わかってる」
と山中は言う。
そんな彼女が愛しく思えた。