生徒だけど寮母やります!2
ルークがMagicAssociationの構成員である件
それについて素直に話しだしだ結斗だったが、話を聞いてみた景はあの時盗み聞いたあの内容がほぼ全てで、結斗もそれ以上の情報を知っているわけではないことを実感した
ただ増えた情報といえば
伊吹グループはMagicAssociationと少なからず関わりがあること
つまり伊吹グループにとってみればMagicAssociationは味方の内に入るということだ
「だから、もしかしたらルーク君が日本に来た目的は自分と関係があるかもしれないと思った.....。
でも伊吹グループとMA(MagicAssociation、以下MA(エム・エー))が協力関係にあるとして、まだ伊吹グループを継いでない俺は別に関係ない。もし何かあるんだとしたら大人の構成員が伊吹グループの本社に行くはずだ」
結斗はそう言った
ここで、3人は潮見が登校してきたことに気づく
なんとなく彼のいる教室でこの話はしたくなくて会話は終了、3人はそれぞれの席へと散らばった
「ねぇ、結斗」
自分の席に座った景は、結斗をチラリと見る
「ん?」
「ルーク君は味方ってことだよね?」
景の問いに、結斗は自信なさげに頷いた
「そうだね.....多分。本当にただの留学かもしれないと思ったけど、本人の反応からしてやっぱりなんかあるんじゃないかって思う」
「そっか。ルーク君も、色々抱えてるんだね、きっと」
「.....そうだと思うよ」
結斗は景の言葉に柔らかく微笑むと、こちらを見る女子の目線に気づき、本へと視線を落とした