生徒だけど寮母やります!2
翌日
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
終業のチャイムが鳴って春課題テストの最後の科目、数学が終わりを告げる
「うわ〜〜おわったー」
「ムズすぎんよ数学」
「平均点どうだろうね」
景も心の中で
はい死んだ、文系だから全然良い
とブツブツ唱えながら、シャーペンと消しゴムを片付ける
隣の結斗と目が合い
「お疲れ様」
「お疲れ、結斗」
と互いに労い合った
これで晴れて解放の身
この後、学科授業を受ける他の生徒とは違って景は帰寮になる
もちろん、男子寮Bに
「じゃあまた明日な、景」
「ばいばい〜」
「鈴菜ちゃん、柊ちゃん、また明日」
「あ、そっか、あなた帰るんだったわね」
「おー、バイバイ景ちゃん」
「バイバイ、有姫ちゃん、果子ちゃん」
景はクラスメートと別れの挨拶を交わし教室を出る
学科授業を受けるみんなの事を少し羨ましく思いながら、景は男子寮Bへと向かった