生徒だけど寮母やります!2
そして9時
校舎内にある
広い図書館の一角
景は有姫との約束通り、制服を着用し静かな休日の図書館で数学のテキストを広げていた
のだが
「何これ.....!」
「.....なんだこれ」
8人がけの大きなテーブルに座っているのは
端から景、有姫、咲夜
向かいにライ、千加、千冬
という異色の組み合わせだった
「よっ、4イケメン!?」
勝手に単位を作りながら目の前の光景に目を輝かせているのは、もちろん波屋有姫
「有姫ちゃん、手ぇ止まってる」
その向かいに座っているライは、肘をつきながら無表情でテーブルを見渡していた
「なんだこれ.....」
ライは先ほどと同じ言葉を無意味にももう一度繰り返す
それもそうと、図書館で勉強するという景について来たはいいものの、自分以外にも参加者がいるとは知らなかったのだ
勉強メンバーが何故か6人に増え
しかも1年生と2年生が混在するこの状況に、ライは先程から居心地の悪さを感じているようだった
もっとも、彼は追加されたうちの一人なのだが。
咲夜は一番遠くに座るそんな彼にクスッと笑うと
「まーいいじゃん。二人でお勉強なんてそんな美味しい話、この世には存在しないのさ」
と肩をすくめる
「は?」
「え?二人っていうのは俺とライのこと」
「どこらへんがおいしいのか詳しく」
1年生の双子2人は、そんな彼らの会話が頭上を飛び越え交わされるのを気にせず勉強に励んでいる
たまには、こうやって勉強するのも良いものだなぁ.....
景は学年、学科関係なくみんなでペンを動かす不思議な光景に、どことなく心をほっこりさせながら自分も数学の問題に取り掛かった