生徒だけど寮母やります!2

繋がります!







ほんの暫しの静寂


足を動かせない景は、リビングまで這って来た体勢のまま動かない


目と口を大きく開いたままだった咲夜は、スッと視線を彼女に移すと


「.....おね、お姉ちゃん!?」


と大きな声で叫んだ


「アレが景の姉ちゃん?景の姉ちゃんって.....アレだろ?数年前に突然いなくなったっていうアレだろ?」

「アレが多い」


ライに冷静なツッコミをされた咲夜は、今女が飛び降りていった窓の外を見下ろした


彼が「誰もいない」と言いかけた時、景が口を開く


「びっくり.....した.....」


結斗は心底驚いたようにそう言った景の横に膝をつくと

「大丈夫?」

と顔色を伺い、景の手を取って彼女を立たせた


「う.....うん.....びっくりしたけど、でも大丈夫。あと、結斗のお姉さんも.....」


結斗は景にそう言われ、胸に手を当てて放心したままの姉を見る


彼女は声を震わせながら

「.....どういう.....こと?結斗何か知ってるの?」

と弟を見た


彼女の言葉に顔を見合わせる千加、千冬、ルーク


市河が

「それで来たんだよな.....?俺ら?」


と結斗に尋ねると、彼は

「.....うん」

と頷く


そして、彼が口を開こうとした時


結斗の姉は


「何で?何でハナちゃんが!?」


と問い詰めるように彼に言った
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