生徒だけど寮母やります!2


言われたライは、少し驚いたようだった


しかし、すぐにフッと笑うと


「俺と?話したい?」

と景を見る


その顔はいじわるで、楽しんでいるのか嬉しいのかよく分からない


「な、なに.....?いいじゃん、いつもあんまり二人で喋ることないし、新鮮だなと思っただけだよ」


クスクス笑われて少しムッとする景に


ライは

「まぁ、確かに二人で喋ることはあんまないけどな。あいつらもいるし」

と頷いた


「い、嫌ならいいよ別に!」


そう言って景は一人で歩き始める


ライはそんな景の繋いだままの手をグッと自分に引き寄せると、彼女をそのまま抱きとめて


「嫌じゃない」


そう耳元で囁いた

< 227 / 547 >

この作品をシェア

pagetop