生徒だけど寮母やります!2

「そー言い切れるの千冬?‘‘月沼先輩”がグルだって可能性も十分あるでしょ。結斗先輩と表面上仲よーくしてるのかもよ」

その意見に全員が僅かに反応する


千加は

「これは意地悪とかじゃなくて、可能性の話」

と付け足した


「確かにその通りだよ」

結斗は頷く


「まじかよ」

眉を顰めて呟く市河に、結斗は首を振った


「もちろん、大切な友達なのは変わらないし、信じているけどね.....。千加君も言ったけど、可能性の話」


景は今までの月沼を思い出して、果たして彼の結斗に対する対応が演技だということがあるのだろうかと考えた


完璧すぎるくらい優しい人だから

それが逆に怪しく思えたりもする


.....難しいなぁ


難しいし.....

それが本当だったら結斗は.....


ライに背負われている景は、彼の首に抱きつく腕に少し力を込める


ライはそっと、腕で持った景の足をトントンと優しく叩いた

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