生徒だけど寮母やります!2
「でもまぁ、大人に頼るっていうのは間違っていないんじゃないかしら」
そう言ってマナが麺をちゅるっと啜ると
「頼るっていっても、誰に?状況が状況だよ」
と、千加が諦めたようなことを言う
それを聞き景は心の中で
.....確かに
誰も頼れなくて、自分たちでここまでやってきたのも事実だしなぁ
と呟いた
すると横からウウーンと唸り声が聞こえて、咲夜が
「〜とりあえず、よく分かんないけど爽馬を助けられるような、権力者に頼りたい!俺らに必要なのは権力者だ!」
と力説する
「いや、そんなクソみてーな意見力説されても」
「じゃあお前権力者連れてこいよ」
「お前ら嫌い」
景はライと市河に打ちのめされた咲夜の頭をヨシヨシと撫でながら、結斗が何か考えるそぶりを見せたことに気がついた
......結斗?
彼は「ねぇ弥隼くん」
と、対角線上に座る弥隼に声をかける
「俺?.....なんですか?」
「こう言う時こそ君にお願いしたいよ」
景は首をかしげたのち、弥隼が朴術なる占い師であることを思い出し
「なるほど.....」
と頷き交互に二人を見た