真夜中の恋人
どんな関係って。そんな訊き方、あんまりだ。
失礼な言い方に口を閉ざすと、彼は「ああ、ごめんね、口が悪くて」と申し訳無さそうに眉を下げた。
それでも、答える気にはならずに、その場を立ち去ろうと背中を向けるわたしに、今度は「君がバーで知り合った子だろ?」と思いがけない言葉を投げかけてきた。
「え?」
思わず足を止めて、彼を見る。
タカヤがわたしのことを他の誰かに話しているなんて信じられなかった。
……どうしてなの。
タヤカに軽く扱われているようで悲しくなったけれど、考えてみれば、わたしはタカヤにとって、その程度の存在なのだ。
「それが、何か?」
訝しげに彼を見つめると、彼は「やっぱり」と言って、嬉しそうに微笑んだ。
『やっぱり』って?
真意がわからず困惑しているわたしに、彼が何かを言いかけたときだった。