ラブレターを君に
コンサートが最終を迎える頃から少しづつ、創っていた曲があった。



どうやって理音に届けられるのかは、分からずにいた。ひとりでに曲が降りてきた。


今その楽譜がカズの手元にある……

飛行機は、まさにフランスに着こうとしている。



この曲は、理音と自分だけの曲……


どうしても……理音に届けたかった。


自分の素直な想いを届けたかった…


もう自分の気持ちを偽ることは、したくない……



自分が本当に輝けるのは………



理音が、側に居てくれること……



君が居てくれてこそ、自分が輝いていれるんだ!ということに、気付いた………



どんな星も、何処で見る星も、二人で見るからこそ………綺麗なんだってことに…………もうっ、とっくに…気付いていた。



到着寸前に……楽譜に題名を入れた。



「ラブレターを君に~」



理音!!今から行くから……
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