ラブレターを君に
「星が綺麗に見える所へ二人で行かない?」




「誰とだよ!」




「今此処に居るのって、私とあ・な・たっでしょ!っていうか、名前聞いてない!」




「お前になんか、言わないさ!お前が言えよ!」




「私は…理音…りおんっていうの!ちなみに年齢は17才!これ本当だよ!」



「17才がこんな時間になにやってんだ!早く家帰って寝ろよ!」




「名無しのごんべいさん?って呼ぼうかな?じゃぁ…でも、年齢だけは、教えて?」



「おぅ、年齢だけは教えてやろう!……25だ!お前より、ぐんっと大人だ!」




「えええっっっ!どこが、お・と・な・な訳?全然子供じゃない!」




「俺のどこが、子供だってぇ?」




「何となく……そう思うから。ほらっ、月も…そうだって、言ってるから!」




「月は、喋らないだろう!お前は…どういうやつなんだ?」



「ねぇねぇ!本当に行こうよ!星…星…見に行こう!」



「俺…そんな暇ないし!星も見たくないし!」




「素直じゃないなぁ!本当は、見たいくせに!だから子供なんだよ!
きっと一人で見るより二人で見る方が綺麗に決まってるよ!ねっ?」



「それより!また送ってやるから、帰れって!」



「はぁーい!じゃあ…次は、星!星!やったー」
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