ラブレターを君に

(kazu)
「俺の前から、消えることで、お父さんを黙らせたってことなのか?俺に音楽を続けさせる為だけに?そうなのか?」



(理音)
「貴方は、…あの時見た星のように、沢山のファンの人達の為にも、光り輝いていないとダメなの!何があっても、続けて欲しい!歌い続けて!お願い…お願いだから……」あとからあとから、涙がこぼれ落ちる。


(kazu)
「何処へも行かないでほしい!……行くなって!」



理音の涙に添ってカズは、唇を這わせた。



(理音)
「カズさん?…どうして?私はカズさんに、何もしてあげれなかった……私は、色んな経験できて、カズさんのお陰で…短い間だったけど……しあわせだった………ありが…」



理音の唇は、カズに塞がれていた。長い長いキスだった。理音の涙は流れ続ける。



(kazu)
「理音を…離さない
今…俺は、一人になりたくない…何故なんだ!何故俺の前から、居なくなるなんて言うんだ?」



カズは、何日も寝ていないが余り、身体がふらついてきていた。



(理音)
「カズさん…ここじゃ、ちよっと…ベットは、あっちだから……」



何とかベットに寝かせることが出来た。



どれ程の日数寝ないで頑張っていたのだろうか。



あの星を見ていた時のように手をつないでみた。



カズは、無意識なのか、理音の肩を抱き寄せてきた…


「暫くでいいから……このままで居て、君を抱いていると…何故か安心出来たんだ…だから…スースー」



カズは、そのまま眠りに就いてしまった。
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