ラブレターを君に
遠い空

二人の想い

どれだけ眠っていたのだろうか!



夕べは…理音が……理音!!!



リビングに慌てて行ってみると…
ほのかに、紅茶の香りがしていた。


そこには、理音が、立っていた。



「理音!!!」



「カズさん!お早う!少しは眠れた?」



「夢じゃないよな?理音が、今ここに居るのは…」



「一度は…帰ろうとしたの……カズさんの寝顔みてて……このままでは、私行けないって、ちゃんとカズさんにさよなら言わないとって思ったの!」



カズの紅茶を入れ終わる。



「じゃあね!カズさんっ?約束したよね?………私…何処にいても、…………カズさんを見てるから!きっとカズさんのこと見守ってるからね!だから……今はさよなら!」



掛ける言葉が見つからない…



理音が出て行こうとした。



「理音!!!俺は、君のこと………」



「カズさん!!私…星…見てるからね…一人でも見てるから!(涙声で)さようなら!…」
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