引きこもりの俺が何かを言った。



ただ、今回のは俺にたいしての落胆のメールだということだけは分かる。

「憎い!憎いぞ、ダニエル!英語の教科書みたいな名前してるくせに、この俺をぬくとは!!」

大量に送られてくるメールをみながら、ひとつのメールに俺は手をとめた。

「ん!?これって……」

差出人は……ダニエル!??

パソコンにキスする勢いで、俺は顔を近づけた。

英語で書かれていると思いきや、なぜか日本語で……。


『Mr.Sousuke.

君を超えることがわたしの一番の目標だった。超えられて嬉しいよ。
アメリカでは君はすごく有名だ。

女性ファンも男性ファンもたくさんいる。わたしもその中の一人だった。
君に憧れて君を超えるためにわたしもこのゲームを始めた。

そしてついに君を超えることができた。

だけど戦いはまだ終わらない。
君とわたしは最高のライバルでいようじゃないか。

今度は君がわたしを超えなさい。
そしたらまたわたしが君を超える。

待っているよ、わたしの最高のライバル、Mr.Sousuke.

Daniel』


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