エリート医師に結婚しろと迫られてます
「どうして?私に断る権利なんかないって言いたいのね。
娘ごと、まとめて引きとってもいいなんて、青年が現れたのに気に入らないとは、何事かって言いたいんでしょ?
そんなの。はい、そうですかって、言えるものですか!!
そんな取り決め勝手にされても。私は、物じゃないわ」
父が口を挟んだ。
「麻結?森谷君に、
そんな言い方するのは止めなさい。
この話は、お前には関係ない話だ。
基樹が後を継がないって決めてから、森谷君が後を継いでもいいって、言ってくれたんだ。
でも、それはお前がどうこうって話と関係ない話だ。
森谷君とは、将来、純粋に病院を譲渡する契約を結ぶつもりで考えてる。
それは、家の中の問題だけじゃない。
長年この地域の医療を任されてきた家系にとって、私の代で途絶えてしまう訳にはいかないからだ。
何も私は、家のことだけを考えてるわけじゃない。誰も、出来損ないの娘なんか、森谷君に押し付けるなんて失礼なマネ出来るか、
だから、お前のことは一切関係ない。
だから、森谷君に失礼なことをいうな」
「私って出来損ないの娘?」
「当たり前だ。嫁にやったって、なんの役に立てるんだ」