エリート医師に結婚しろと迫られてます


森谷さんが、慌てて私達の間に入って止めようとした。

「浅倉さん、ちょっと待ってください。
まだ、麻結さんにその話してないんです」

森谷さんは、私の方に顔を向けた。
急いで作り笑いをしたような顔だ。

「もちろん、そういう大事なことを、
君の考えを無視して、決めるつもりはないから」

森谷さん、落ち着くように言うけど、私は、冷静だった。


「森谷さん、はっきり言って下さい。
病院は欲しいけど、私みたいな余計なものまで押し付けられて困ってるって…」


「麻結、頼むから落ち着けって」
森谷さんが、私の手を取って、お願いするみたいに言う。

だから、落ち着いてるってば。

跡継ぎのいなくなった病院を継いでもいい。
しかも、嫁にいき遅れたお荷物の弁護士の、めんどくさい妹まで引き取ってくれるなんて、奇特な青年が現れて、よかった。

うまくまとまりかけて、これでよしって時に、お荷物の妹が、身の程知らずに反対してるってことよね?
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