エリート医師に結婚しろと迫られてます
「森谷さん…私、本当に怒ってません。だって、あなたは何も悪くないもの」
彼はいっそう強く私を抱きしめる。
「あの…つまり、僕としては君もここにいて欲しい…僕の気持ちは、わかってるよね」
本当に優しい人だ。実の兄なんて、妹がこんなに悲しい思いをしてるとは、
夢にも思ってないだろう。
「森谷さん…ありがとうございます。
さっきは、心の準備が出来てなくて、取り乱してしまいました。
すみませんでした。
でも、私弁護士ですよ。
契約通り決めたことに従います。
だから、父の言う通り、私の事は気にしないで下さい」
「ちょっと待って、違うって。
僕がいいたいのは、この診療所を引き継いでも、君が居なきゃ意味がない…
わかってくれる?」
「分かりません」