エリート医師に結婚しろと迫られてます

「いろいろ分かるさ、ちょっと待て」

彼の顔がぐっと近づいてくる。

「なんで…」

森谷さんは、顔を固定させ、
なれた手つきで目蓋を指で押し上げて、診察し始める。

貧血があるかないか見て、次に眼球の白目の部分をみて黄疸がないかを見る。


「君、風邪引いてる?ちょっと口開けみて?」

なめらかな指先が、私の顎をくぃっとあげる。


「風邪なんか、引いてません」


「口を開けないと見られないよ」




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