エリート医師に結婚しろと迫られてます


「そんで?彼にはなんて答えたの?」

美月は、話を振り出しに戻した。
忘れて無いんだ。


「はい?」

即答出来ない時は、とりあえずごまかす。

美月ったら、私のマンションに忍び込んで、様子見てなかった?



「あの様子だと、ちゃんと、告白したでしょ?彼」
あの様子とは…


『お仕置き…』
とか。思いだしそう。彼の顔が間近に迫って…まずい顔が赤くなる。


「ちゃんと告白した?何の告白よ」

驚いた。

私以外の全員が、あの場で、
私に話を聞かれないように、
超音波で、意思の疎通でもしてたの?


「どうしてかって、理由は分からないけど、見てれば分かるじゃない。彼の様子を…麻結の事ばっかり見てたし」
美月は、笑ってる。


私が、仕事で法的な問題に発展しそうな小さなほころびを見つけるのと同じくらい、美月は、男女関係の変化の兆しを見つけるのがうまい。


でも、森谷さんが見てたって言うのは、本当だけど。

あれは、好きな女性を見る目じゃなくて、疑わしそうに、とか。胡散臭そうに見てたが正解だと思うけど。



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