エリート医師に結婚しろと迫られてます

一緒に出かけたいんだけど、そっちの都合はどう?
なんて、気遣いもなし。


もちろん、相手が断るなんて頭の隅っこにもないから、
もし、よかったらなんて下手に出ることなんか、あり得ない。


いきなり言いたい事を言いたい時に言って来る。

兄らしい、と言えば兄らしい。


でも、私にだって休息は必要だ。
特に、宇宙人が攻めて来たときには。

「ふう…」

兄は、人が弱ってるときに発する、
弱い電波みたいなものを、
受信出来る能力が、備わってるかも知れない。

しかも…鮫なみの。


わかった…兄ちゃん、
鮫は、電波を受信してるわけじゃないぞ、っていう、突っ込みはなしにして。

私、本当に疲れてるの。


「ふう…じゃないだろう。
じゃあ、そういう事で…」

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