エリート医師に結婚しろと迫られてます

「それで?何があったのかな?」

美月はふんぞり返って、腕組みして私が答えるのを待っている。
まるで、私は、生徒指導された高校生みたい。


男の子と付き合った証拠を突きつけられて、推薦を取り消されないように、この男の子のことは、知りません。

会ったこともありません。などと言って、必死で逃れる方法を考えるのだ。


私自身どころか、お堅いうちの学校には、たかが男の子のために、将来を棒にする危険を犯そうとする、勇気のある子はいなかったけど。


私は、頭の中で話す内容を繰り返した。

「う~ん、週末…実家に帰ったら、そこに森谷さんがいたの」

「で?」


「で?…散歩して、食事したの」


「それじゃ、服を脱いでキスするチャンスがないわよ麻結」


「きっと…気づかないうちに付いたのかしら…」


「おちょくんなよ、仏の顔も三度までよ。あいつ、麻結に何したのよ。さあ全部話して」

< 144 / 336 >

この作品をシェア

pagetop