エリート医師に結婚しろと迫られてます
「どうした?大丈夫か、麻結」
私の目の前に、涼平さんがいた。

「涼平さん。あれ?いつここに?」
よかった。
良くない思考を、たち切ってくれる人が来て。

湘南の海の近くで見ると、真っ黒に日焼けした肌も、あまり違和感が無いけど、
都会の真ん中で見ると、この人は普段何をしてる人だろうと思う。

「いつ、ここに来たかって、ひどいな。こっちは、ずっと麻結に、目を合わせようとしてたんだけどな」

涼平さん笑いながら答えてくれる。


「涼平さん、こっちが美月。同じ事務所で働いているの」

私は、聞こえてくる甲高い声の事なんか無視して、涼平さんたちと楽しもうと思った。


「初めまして、麻結子さんには、いつもお世話になってます」


「初めまして…話は、麻結から聞いてます。えっ…」

涼平さんは、私の視線の先に森谷さんを見つけた。

「あ~あ、見つかっちゃった」


「なにやってるの?あれ…」

涼平さんの目が厳しくなった。
森谷さんの態度がいいものではないと、非難しているみたいだ。

涼平さんの表情が、さっと曇った。

間の悪いことに、森谷さんは、しなだれかかった女を振り払うことをあきらめて、三原さんの好きなようにさせている。



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